筆者は小さいころから親によく釣りに連れられていました。その頃のも含めるとざっと釣り歴は20年になりますでしょうか、ほかにもキャンプや山菜取りなどもよく行っていて大人になった今でも楽しむことができるいい趣味だと感じています。
私は「釣りほどの素晴らしい趣味ってあまりないんじゃないかな?」ってほど釣りに魅了された一人です。仕事や生活での嫌なことを忘れて、自然と触れあって、ストレスを忘れさせてくれる。そして普段満たすことのできない人間が遠い昔に持っていた狩猟本能を満たしてくれる数少ない趣味なんじゃないかなと感じています。
そんな素晴らしい趣味をみんなが楽しくできるようにこのページではできるだけわかりやすく、釣りに全く触れたことがないような完全な釣り初心者が釣りが始めることができるようになることを目標にステップごとにわかりやすく解説していきます。
【ステップ1】釣りたい魚の釣れる季節を知ろう!
魚によって釣れる時期は違います。海と川でのシーズン表を見ていきましょう!
ステップ1ではこの表の中から釣りたい魚を選びます!初心者におすすめはサバやイワシやアジなどの回遊魚や投げ釣りで釣れるシロギスやカレイです!
【ステップ2】魚に合わせた釣り方を選ぼう!
投げ釣り
仕掛けを遠くに飛ばして沖や深場の魚を狙う釣り方。近場に少し投げるタイプの「ちょい投げ釣り」が初心者にお勧めです!
対象魚:シロギス・カレイ・ハゼなど
サビキ釣り
サビキ針と呼ばれる餌に似せた針を巻き餌の中に紛れ込ませて魚をかける釣り方です。群れがいれば初心者でも簡単に釣ることができます。
対象魚:アジ・イワシ・サバなど
ルアー釣り
魚や虫・カニなどに似せたルアーと呼ばれる疑似餌を使う釣り方です。いかにルアーを魚にアピールして食わせることができるのかが釣果を左右します。餌と違って待っていても魚は釣れないため、いろいろな考えをチャレンジしたい人ははまると思います。
対象魚:アジ・メバル・マダイ・ヒラメ・ブリ・サバ・サワラ・シーバス・シイラ・タチウオ・ブラックバス・ブルーギル・イワナ・ヤマメなど逆にルアーで釣れない魚のほうが少ないかもしれません。
穴釣り
テトラポッドや岩の隙間に針を落として隙間を狙う釣り方です。いい穴だと一つの穴に何匹も魚が隠れていることもあります。釣れる穴を宝探しをするように見つけるのが楽しいです。
対象魚:カサゴ・ソイ・メバル・ギンポなど
泳がせ釣り
アジやイワシなどを針につけて海へ投げ、大物を狙うというロマンのある釣りです。初心者におすすめのサビキ釣りで釣れた小魚を使ってみるのもありです。
対象魚:ヒラメ・マゴチ・ブリ・アオリイカなどフィッシュイーターと呼ばれる魚食性の魚
フカセ釣り
フカセ釣りのいいところは本当にたくさんの魚種を狙えることです。しかし、使用する道具が多いことや、磯と呼ばれる岩の多い海岸で釣りをすることが多いため初心者に向いているとは言えないかもしてませんが、細い磯竿で大物をかけた時のあの引きは何とも言えない魚とのバトルを体感できます!
対象魚:クロダイ・メジナ・マダイ・ブリ・カワハギなど。
浮き釣り
釣りと言えばイメージしたときに一番思い浮かぶのがこの釣りだと思います。ただひたすらに待って浮きが沈んだら合わせをいれて魚を釣る。そんなイメージと違い結構奥の深い釣りです。小道具の多さからも初心者には手を出しにくかったりもしますが、ちょっとやっているうちに道具は覚えると思います。
対象魚:クロダイ・アジ・メバル・ホッケ・コイ
友釣り
アユの縄張り意識を利用した釣りです。アユを泳がせて縄張りに入らせ、攻撃してきたアユを引っ掛ける釣りです。そして釣れたアユを仕掛けに新しく付け直すということで循環の釣りともいわれます。種アユを買ったり、10m近い竿を操ったりと初心者には手を出しにくい釣りかもしれません。
対象魚:アユ
フライ釣り
フライは西洋毛針といわれる水生昆虫を模した針を使用する釣りのことです。本来川で行われていた釣なのですが、最近は海に応用して使う方も増えています。自分で毛ばりを作成して釣り上げる魚の価値は格別です!
対象魚:ヤマメ・イワナ・オイカワ・ニジマス・サクラマス・メバル・シイラなど
ステップ2ではステップ1で選んだ釣りたい魚の釣り方を知っていただきました!次は選んだ魚がどんなところにいるのかを知りましょう!
【ステップ3】釣れる場所を知ろう!
海水
砂浜
対象魚:【餌】シロギス・ハゼ・カレイ・エイ 【ルアー】ヒラメ・マゴチ・シーバス
投げ釣りでシロギスやカレイやハゼを狙ったり、ルアーフィッシングでマゴチやヒラメを狙うことができる釣り場です。
磯
対象魚:【餌】メジナ・クロダイ・マダイ【ルアー】シーバス・青物・ヤリイカ・アオリイカ・ロックフィッシュ(メバル・カサゴ等の根魚)
磯は足場が悪かったり、波がいきなり強く出たりするので装備が少なかったり経験の少ない初心者は危険な釣り場になります。十分に調べて装備を整えてから行きましょう!
遊漁船
対象魚:釣り船に合わせて変わります
船は無敵です。正直どんな魚でも狙えると思います。しかし、自分で船を持っている方以外は遊漁船で船釣りをすることになると思います。
遊漁船は自分の釣りたい魚を好きな仕掛けでできるわけではありません。それは仕掛けの重さによって潮に流される幅が違ったりして隣の人と絡まってしまったり、自分の仕掛けが周りで狙っている魚を散らしてしまうこともあったりするからです。自分の釣りたい魚を決めてそれを対象魚としている遊漁船に乗りましょう!
堤防
対象魚:条件が合えば海の魚すべて
ざっくりしすぎましたね!しかしこれは本当のことです!しかし堤防は堤防でもどうして釣れる魚が違うのでしょう?それは海の中の地形です!
堤防の底が砂地であればヒラメ・シロギス・マゴチなどの主に砂地に潜む魚が潜んでいます。
底が岩でごつごつとしているような地形だとメバルやカサゴなどの根魚が釣れます。
アジやサバはある程度の水深(大体2m以上)があり、潮通しの良い場所でよく釣れます。
自分の釣りたい魚がどんなところに潜みやすいのかを知るのが大切です。そして自分のいる堤防の底がどうなっているのか確かめましょう!
釣れるとは思っていなかった魚が自分のいる堤防に潜んでいる可能性もありますので、釣りの幅が広がります。
どうやって海の中の地形を調べるの?
実際に明るい時間帯に肉眼で見る方法が一番手っ取り早いです。水面に光が反射して見えにくい場合は偏向グラスを使うとよく底の方まで見えます。でもそれだけのために初心者が偏向グラスに手を伸ばすというのはどうもハードルが高いですよね?ですのでそれ以外の方法もご紹介します。
まず初めに竿にナス型錘やダイソージグの針を外したものなどのおもりを糸に装着します。以下のような状態です。ただ糸の先に重りを付けただけです。なくしても悲しくならないような重りにしましょう。
それを投げてそこへ落とします。底に着いた瞬間に糸を張っているとこつんと底についた感覚がわかるはずです。そのまま糸を張ってかなりゆーっくりリールを巻いていきます。底が砂地の場合は障害物がなくずるずると重りが引きずられるだけなので、ごつごつ何かに引っ掛かるような感覚はなく、あったとしても波でできた砂の盛り上がりに引っ掛かる程度で多少巻くのに重さは感じるものの巻いていくとすぐに取れるはずです。
それが岩場だった場合重りは岩から岩へ、または岩の隙間へ落ちていきます。糸を張りながら巻いていると、ごつごつを引っ掛かったり、急に軽くなったと思ったらどっすっと重りが穴に落ちたような感覚があると思います。そういった場所は岩場の可能性が高いです。こういったところでは仕掛けを引っ掛けてなくしてしまいがちなため、なくしても悲しくないような重りで海底を探るのが得策です。
慣れてくるとなんとなく感覚がつかめてくると思いますので、参考までに上記の方法で試してみてください。なれない場所での釣りだと地形を知るのに重宝します。
淡水
川
対象魚:アユ・イワナ・ヤマメ・ウグイ・コイ・オイカワ・ニゴイ・フナ・ハヤ・ハゼ
川は傾斜や流れの大きさによって川底の石や地形が変化しています。同じ川でも上流・中流・下流で生息している魚の種類も変わってきます。
湖沼
対象魚:ブルーギル・ブラックバス・ナマズ・フナ・コイ・モロコ・モツゴ・タナゴ・ライギョ
地形ごとにどんな魚が住んでいるかは分かったと思います。しかし、実際何漁港で何が釣れているかなど、詳細な情報は釣具屋に行って聞くのが手っ取り早いです。しかし、釣りに慣れてくると自分で場所の開拓をしたりするのも釣りの面白いところです。
どんな場所にどの魚がつきやすいのか知っておくと場所探しもしやすいですね!
自分の釣りたい魚がどんなところにいるのかを知ることができたら次は実際に道具を買ってみましょう!
【ステップ4】道具をそろえよう!
初心者が挑戦しやすいサビキ釣りと投げ釣りを例に挙げてみます!初心者でも手が出しやすい価格帯で価格以上の性能を秘めているというおすすめの道具を紹介します。
サビキ釣りに必要な道具
それぞれ筆者が実際に使用しているおすすめの商品もご紹介します!
1.竿:3号の磯竿
3号クラスの磯竿ですとサビキ釣りだけでなく泳がせ釣りにも十分に力を発揮してくれます。筆者は70㎝の真鯛を上記の竿で釣り上げています。
2.リール:2000~3000番のリール
このリールはがたつきもなく、巻き心地も価格以上、ドラグと呼ばれる大きな魚とのやり取りの際に使用する機能も期待以上の機能が備わっていると思います。このリールが5000円前後で購入できる時代です。
3.糸:ナイロン2号
できるだけ視認しやすいカラーの物であれば糸の色は好みでも構いません。黄色やピンクだと日中の釣りだと糸が見やすいと思います。
4.市販のサビキ仕掛け
どの釣りにおいても仕掛けは非常に大事です。特にサビキ釣りは仕掛けの重要性が際立ちます。
中でも重要なのが針のサイズです。
例 5cm以下のアジであれば3号以下 10cm程度であれば4~5号 さらに大きいものだと6号以上の針にすることをおすすめします。魚のサイズに合わせて針も選びましょう!
針の数にも種類があります。初心者は3~4本程度の針数がおすすめです。あまり針数が多いと絡まったりトラブルの原因になってしまいます。
5.サビキかご
このサビキかごは手を汚さずにアミエビをかごの中につかむようにして入れることができるので、手を汚したくない方にもおすすめです。
このサビキかごは一番オーソドックスなタイプのサビキカゴです。上部が大きく開いているため海に落としてすぐに巻き餌が広く広がるため集魚力が高いです。このサビキカゴでも手を汚さないように工夫された餌がありますので次に紹介します。
6.サビキ釣りの餌(アミエビ)
このアミエビはチューブタイプになっていますのでとの汚れを気にせずにサビキかごに餌を詰めることができます。なおかつエビ餌特有の生臭さはなくフルーティな香りに加工されています。
以上がサビキ釣りに必要な道具になります。
投げ釣りに必要な道具
こちらも筆者のおすすめ商品をご紹介します!
1.竿:投げ竿15号
筆者が使用している竿はこのリバティクラブの投げ竿です。DAIWAが出している竿で、実際筆者は20号を使用していますがシロギスやカレイをメインに使用する場合は15号が一番いいなと思っております。20号だと若干パワーがありすぎてあたりを弾いてしまうことがあると感じていますので、15号をおすすめにしました。
2.リール:3000~4000番のリール
先ほどサビキ釣りで紹介したリールで全く問題なく使用できるかと思います。3000番が一番何にでも使いやすいと思っていますので3000番をご紹介します。
3.糸:PEライン1.5号
投げ釣り用のPEラインとして売られています。正直筆者はこの投げ釣りPEでなくとも問題なくできると思っています。信頼のあるメーカーで価格の安いものでもいいのでいろいろ試してみましょう!正直何もわからんので選んでくれ!という方にはこのラインで間違いはないと思います。
4.錘:天秤錘
投げ釣りでは天秤という重りを使用して釣りをします重さは8~15号をおすすめします。8~15号でもシロギスの場合は軽めをカレイの場合は重めのものを使用するといいと思います。
5.仕掛け:カレイ仕掛け
以上がカレイ釣りをするにあたっての仕掛けになります。
覚えておくといい結び方
ユニノット
初心者が釣りをするうえで一番おすすめのまずはこの結び方を覚えておくといい!という結び方になります。この結び方は釣り糸にスナップを結んだり、購入した仕掛けを結んだりするときに使用します。スナップを付けることで仕掛けの交換が楽になるため、直接仕掛けを結んでしまうよりもスナップを使うことをおすすめします。
この結び方を覚えるだけで上記で紹介したサビキ釣りや投げ釣りは不自由なくできます!
釣りに行ってみよう!
これであなたも釣りが始められるはずです!一人で釣りを始めるもよし!友達と一緒にワイワイ楽しむもよし!
まずは一匹魚を釣る!というのを目標にしてみてください。その後は自分なりに釣り方を考え深めていくようになると釣りにはまっていくと思います。
何か没頭できる趣味が欲しいと考えてる方にはぴったりの趣味だと思いますのでぜひぜひ楽しんで釣りしてください!
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